印刷物の「仕上がり」を左右するのは、“デザイン”だけではありません。実はその印象を決定づけるのが「印刷加工」の力です。
近年、パンフレットやパッケージ、DM(ダイレクトメール)などでの印刷加工のニーズが高まっています。その理由は、加工ひとつで「高級感」「差別化」「ブランド力」を演出できるから。表面に施すひと工夫が、読み手の記憶に残るかどうか、手に取ってもらえるかどうかを大きく左右します。
本記事では、印刷加工の基礎知識から、定番の表面加工・高級感を演出する特殊加工・コストを抑えたい場合のおすすめ加工まで、わかりやすく解説します。加工の種類や特徴、印刷物の用途別の選び方を知ることで、“伝わる印刷物”を戦略的に設計できるようになります。
あなたの印刷物が、「伝えるツール」から「伝わるメッセージ」へ変わる第一歩に。ぜひ最後までご覧ください。
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押さえておきたい表面加工の基礎知識
印刷物の印象は、デザインや紙質だけで決まるものではありません。「仕上がりの質感」や「見た目の高級感」を左右するのが、表面加工です。名刺、パンフレット、パッケージ、DMなど、あらゆる印刷物において、この加工がブランドイメージや顧客の反応に大きく影響しています。近年では、単に情報を伝えるだけでなく、「触れたくなる」「保管したくなる」印刷物の需要が増え、加工技術への注目も高まっています。
本記事では、まず「表面加工とは何か?」という基礎から、メリットやデメリット、代表的な加工の種類や活用法までを詳しく解説していきます。初心者の方にも分かりやすく、実例や用途別のポイントもご紹介。「加工があるとないでは、ここまで違うのか」と実感できる内容をお届けします。
表面加工とは
印刷物にひと工夫を加え、見た目や質感を高めたいときに使われるのが「表面加工」です。表面加工とは、印刷が完了した紙の上に施す追加の加工処理のことを指します。具体的には、ツヤを出したり、マットな質感にしたり、耐水性を高めたり、凹凸をつけて触覚的な演出をしたりします。
例えば、同じ名刺でも、ツルツルとした光沢感のある加工があるだけで高級感が増し、受け取る側の印象も変わります。また、カタログなどの頻繁に手に取られる印刷物では、耐久性を上げる加工が有効です。
このように、表面加工は単なる“装飾”ではなく、「機能性」と「ブランディング」を両立できる技術です。印刷物の効果を最大化したいなら、目的に応じた加工の選定が欠かせません。
表面加工のメリット
表面加工には大きく4つのメリットがあります。
- 高級感の演出
- 耐久性アップ
- 視認性・触覚性の向上
- ブランディング強化
第一に、高級感を演出できること。ツヤや立体感を加えることで、視覚的な印象が格段に上がります。第二に、耐久性が向上する点。PP加工などは擦れや湿気に強く、長期間使われる印刷物にも適しています。
第三のメリットは、視認性や触覚性の向上です。光沢加工でアイキャッチを強めたり、エンボス加工で“触れて伝わる”体験を演出したりできます。そして第四に、ブランドイメージの強化が可能。特殊加工を使えば、他社との差別化や記憶への定着に効果を発揮します。
このように、表面加工は印刷物の「印象」「使いやすさ」「記憶に残る力」を高める、多機能な要素です。効果的に使えば、販促や採用、ブランディングの成果を一段と高めることができます。
表面加工のデメリット・注意点
便利で魅力的な表面加工ですが、いくつかの注意点もあります。まず挙げられるのは、納期やコストが増加する可能性があることです。加工内容によっては、専門設備や追加工程が必要となり、通常の印刷より日数や費用がかかるケースがあります。
また、データ作成にも制約が出る場合があります。例えば箔押し加工では、専用の箔版用データが必要で、Illustratorなどの専門ソフトの扱いに慣れていないと難しいことも。さらに、紙の種類との相性にも注意が必要です。加工によっては紙が反ったり、定着しづらかったりする場合もあるため、仕様選定には経験や知識が求められます。
これらのリスクを回避するためには、印刷加工に精通した制作会社との相談が不可欠です。加工のメリットだけでなく、制約や代替案も踏まえた設計を行うことで、より効果的な印刷物に仕上がります。
基本の表面加工|コストパフォーマンスに優れた定番技術
表面加工にはさまざまな種類がありますが、まず押さえておきたいのは「基本加工」と呼ばれる定番の技術です。OPニスやPP加工、パウチや抗菌コートなど、コストと効果のバランスに優れた加工が多く、幅広い印刷物に使用されています。
これらの加工は、「少しの追加で印象が変わる」「耐久性をアップできる」「特別感を演出できる」という理由から、多くの企業が採用しています。特にパンフレットや会社案内、カタログ、メニューなどの印刷物では、仕上がりの差が成果に直結することも。
本章では、それぞれの加工が持つ特徴と適した用途、さらに混同されやすい加工の違いまで、初心者でも理解できるように丁寧に解説していきます。
OPニス・UVニス
印刷物に手軽にツヤや質感を加えたいなら、OPニスやUVニスによる加工がおすすめです。これらは紙の表面に「透明なニス」を塗布する加工で、見た目の印象を整え、軽い耐摩耗性を加えることができます。
OPニスは一般的に光沢あり(グロス)とツヤ消し(マット)の2種類があり、光沢タイプは鮮やかで華やかな印象を、マットタイプは落ち着いた高級感を演出できます。一方、UVニスは紫外線で硬化させる方式で、ツヤが強く、より耐久性が高いのが特徴です。
PP加工との違いとしては、PPはフィルムを貼る方式で、より強い保護効果が得られますが、コストや納期が増加します。コスト重視で気軽に表面処理を施したい場合は、OPニスやUVニスが最適です。
PP加工・PET貼り・ビニール引き【事例あり】
印刷物を長く使いたい、あるいは擦れや湿気から守りたい場合は、PP加工・PET貼り・ビニール引きが効果的です。これらは紙の上に薄いフィルムを貼ることで、物理的な強度を高める表面加工です。
特にPP加工は、パンフレットや製品カタログなど、営業現場で繰り返し使う印刷物に最適です。フィルムにはグロス(光沢)とマット(ツヤ消し)があり、印象に応じて選べます。PET貼りやビニール引きはさらに耐久性が強く、防水性も高いため、屋外や水回りで使う印刷物にも向いています。
たとえば、屋外で使う案内板や、手に取る機会が多いメニュー表では、汚れや傷に強いこれらの加工が重宝されます。印刷物を“長くきれいに保つ”ための、頼れるベーシック加工です。
ニチゲンのPP加工の事例

パウチ加工・プレスコート・LCコート
耐水性・耐久性が特に求められる印刷物には、パウチ加工・プレスコート・LCコートといった強化系の加工が適しています。
パウチ加工は、両面に厚手の透明フィルムを熱圧着する方法で、メニューやPOP、アウトドアイベント用資料などに多く使われます。完全密封されるため、水濡れや汚れから印刷物をしっかり守ることができます。
一方、プレスコートやLCコートは、表面に高光沢の樹脂コーティングを施す方法で、見た目の美しさと保護性能の両立が可能です。これらは書籍の表紙やカタログなど、高級感を求めつつもコストを抑えたい場合に有効です。
つまり、パウチは「ハードな耐久性」、プレス・LCコートは「見た目+保護」のバランスを重視した加工と言えるでしょう。用途に応じた選択が重要です。
抗菌加工・マットビニール加工
近年、印刷物にも「衛生的であること」が求められるようになり、抗菌加工やマットビニール加工の需要が急増しています。
抗菌加工は、印刷物の表面に抗菌剤を含んだコーティングを施すもので、多くの人が触れるパンフレットや名刺、診察券、公共物の印刷物などに適しています。見た目は従来の印刷とほとんど変わりませんが、雑菌の繁殖を抑える効果があるため、安心して使える印刷物として価値が高まります。
一方、マットビニール加工は、ツヤのない落ち着いた風合いを持ちつつ、表面がさらりとしていて手触りが良いのが特長です。高級感があり、かつ滑りにくいため、高級ブランドの冊子や化粧品カタログなどにもよく使われます。
このように、衛生面・触感・印象のすべてを意識した印刷物を作りたい場合に、これらの加工は非常に有効です。
高級感・ブランディング強化に最適な特殊加工
印刷物に「高級感」や「ブランドの世界観」をしっかり伝えたいとき、表面加工は欠かせません。特に箔押しやエンボス、ホログラムなどの特殊加工は、見た目の美しさだけでなく、触れた瞬間の印象まで左右する重要な要素です。
企業パンフレットや製品カタログ、パッケージなどで「他社と差をつけたい」「記憶に残したい」と考えるなら、ぜひ検討すべきポイントです。
箔押し加工(ホットスタンプ)・ホログラム
印刷物に「高級感」や「特別感」を演出したいなら、箔押し加工やホログラム加工が非常に効果的です。
箔押し加工とは、金属製の箔(はく)を熱と圧力で紙に転写する技術で、金や銀、赤や青などのカラフルな色箔が選べます。特にロゴやタイトルに使用することで、ブランドの印象を強く印象づけることができます。また、見る角度によって輝きが変化するホログラム加工は、目を引くだけでなく、偽造防止としても利用されます。
これらの加工は、名刺や会社案内、パッケージ、招待状などで他との差別化を図りたい場面に最適です。一方で、箔の種類や面積によって費用が変わるため、効果的な使いどころを見極めることが重要です。
エンボス・デボス加工
「視覚」だけでなく「触覚」に訴える印刷物をつくるなら、エンボス加工やデボス加工が効果を発揮します。
エンボス加工は紙を押し上げて凹凸をつける技術で、ロゴやタイトルに立体感を与えることで、存在感と高級感が生まれます。逆にデボス加工は、凹ませて凹みを作る技術で、控えめながらも品のある印象を与えることができます。いずれも触った瞬間に「質の高さ」を感じられる加工です。
たとえば、ブランドロゴをエンボスで浮かび上がらせた名刺やパンフレットは、それだけで受け取った人に強い印象を残します。ただし、紙の厚みや強度によって仕上がりに影響するため、紙との相性や配置設計も大切なポイントです。
擬似エンボス・UV立体インクジェット
高級感を演出したいけれど、コストやロット数の制限がある場合には、擬似エンボスやUV立体インクジェットという最新技術が効果的です。
擬似エンボスは、陰影をデザインで表現して凹凸があるように見せる手法で、エンボス加工に近い見た目を印刷だけで再現できます。
一方、UV立体インクジェットは、インクを盛り上げて立体感を出す加工で、実際に触ると凹凸を感じられます。この技術は名刺や小ロットのDM、ブランド案内に多く用いられています。
これらの加工は、特殊な金型を使わずに高級感を出せる点が魅力で、コストを抑えつつブランディングに寄与したい場合におすすめです。技術の進化により、今後ますます活用シーンが広がる加工と言えるでしょう。
変化球で差をつける!独自性の高い加工技術
印刷物の差別化を図るうえで、見た目のインパクトや触感のユニークさは非常に重要です。特に他社との差をつけたい企業パンフレットやDM、パッケージなどでは、「意外性」や「驚き」のある加工技術が効果を発揮します。 本章では、自由な形状を生み出す型抜き・レーザーカット加工、触感で印象を与える特殊印刷、そして季節感や遊び心を加える特殊インキなど、変化球的な加工方法を紹介します。
型抜き・レーザーカット加工
印刷物で人の記憶に残るには、「カタチ」そのものに特徴を持たせることが有効です。
型抜き加工とは、あらかじめ作成した刃型を使って紙を特定の形にカットする技術です。円形のパンフレット、窓付きのDM、動物のシルエットなど、自由なフォルムで印象を強めることができます。 一方、レーザーカット加工は、コンピュータ制御で繊細なデザインを高精度に切り抜く方法で、細かな模様や複雑な形状も表現可能です。
例えば、製品の形に合わせたカタログ表紙や、ロゴがくり抜かれた企業案内などは、その場で目を引くだけでなく、手に取った人の印象に長く残ります。特別感や遊び心を演出したいときに、非常に効果的な加工方法です。
フロッキー加工・ちぢみ印刷
印刷物に「見た目以上のインパクト」を与えたいときは、手触りに特徴のある加工が有効です。
フロッキー加工は、繊維を紙の表面に接着することで、ビロードのような柔らかい質感を表現できる技術です。 一方、ちぢみ印刷は、インクが乾く過程で表面にシワができる加工で、ザラッとした質感や凹凸感を演出します。 どちらも「触れることで伝わる」加工として、他の印刷物とは一線を画す印象を与えることができます。
例えば、DMであれば、封筒を開いた瞬間に他と違う質感に驚きが生まれたり、パッケージであれば高級感や特別感を強調できます。視覚だけでなく触覚でも訴求できるため、ブランドの世界観やこだわりを表現したい場合に最適です。
蛍光色・パール・透明インクなどの特殊インキ
印刷物に季節感や遊び心を加えるなら、特殊インキを活用した印刷が効果的です。
蛍光インキは、通常のカラーよりも発色が強く、注意を引きたい部分やポップな印象を演出したいときに有効です。 パールインキは、角度によってキラキラと光る仕上がりで、上品さや華やかさを加えることができます。 透明インキは、ベースのデザインを邪魔せずに、ロゴやパターンなどをさりげなく浮かび上がらせることができる加工です。
これらは、季節のキャンペーンDMや限定品パッケージ、販促ツールなどでよく用いられ、商品やブランドの個性をより豊かに表現できます。 コストを抑えながら視覚的な変化を加えたい場面でも重宝される技術です。
加工の組み合わせで可能性が広がる
印刷物にさらなる魅力を加えるには、加工を単体で使うだけでなく、複数の加工を組み合わせて設計するのが効果的です。 特にオンデマンド印刷でも対応可能な加工を選べば、小ロットでもコストを抑えながら「見た目」「触感」「機能性」の3要素を同時に演出できます。
たとえば、透明感のあるホログラム風PP加工とマットニスを組み合わせることで、きらめきと落ち着きの両方を表現できます。また、UVインクによる立体感+パール調インキで、見る角度によって印象が変わる印刷物も人気です。こうした加工の組み合わせは、企業案内の表紙やDMの帯、パッケージのロゴなどに活用され、受け手の印象に残る工夫として機能します。
組み合わせ参考
- ホログラム風PP加工とマットニス
- UVインクによる立体感+パール調インキ
特に見落としがちなのが、中面や帯・見返しといった部分の加工です。表紙だけでなく細部にもアクセントを加えることで、印刷物全体の完成度が高まり、ブランディング効果が格段に上がります。
つまり、オンデマンド印刷でも「複合加工」は十分実現可能であり、コストを抑えつつ**「伝わる」「記憶に残る」印刷物をつくる強力な手段**になります。印刷会社と相談しながら、目的やターゲットに合った加工の組み合わせを考えてみましょう。
よくある質問(FAQ)
小ロットでも加工できますか?
はい、オンデマンド印刷の技術向上により、小ロットでも加工は可能です。たとえば名刺やDMなど、少数でも表面加工やホログラム風などが対応できるケースが増えています。加工内容によって最小ロットが異なるため、事前に印刷会社へ相談するのが安心です。
加工はどのくらい納期に影響しますか?
加工の種類によって異なりますが、通常より1~3営業日程度の延長が一般的です。たとえば箔押しやエンボスなどの特殊加工は工程が増えるため、早めのスケジュール設定がおすすめです。事前にスケジュールを共有することで納期トラブルを防げます。
データ作成で注意すべきことはありますか?
加工用のデータは、専用のレイヤーや特色指定が必要な場合があります。特に箔押しや型抜きでは、加工位置を明示する指示書の作成が推奨されます。データ形式やトンボ(断ち切り線)の有無なども含めて、必ず印刷会社の入稿ガイドを確認しましょう。
紙質と加工の相性はありますか?
はい、あります。紙の質感や厚みによって、対応できる加工や仕上がりが変わるためです。たとえば、PP加工はコート紙との相性がよく、エンボス加工は厚手の紙の方が凹凸が綺麗に出ます。仕上がりイメージを相談しながら、紙と加工を一緒に設計することが重要です。
コストを抑えつつ加工したい場合のおすすめはありますか?
コスパ重視なら、PP加工の定番加工がおすすめです。大量印刷でなくても対応しやすく、見た目や手触りに変化をつけられます。加工範囲を表紙だけに絞る、もしくはワンポイント加工にすることで、費用を抑えつつ効果的に演出できます。
まとめ|「伝わる印刷物」は加工から生まれる
印刷物の「伝わり方」を大きく左右するのが、表面加工の工夫です。単なる装飾に見えるかもしれませんが、実際は印象づけ・耐久性・ブランド価値の強化など、多くの効果が期待できます。こうした加工は、営業資料・商品パンフレット・パッケージなどあらゆる印刷物で成果に直結する設計要素です。「費用がかかるから…」と敬遠せず、目的に合った加工は“コストではなく投資”と捉えるとよいでしょう。まずは印刷会社に相談し、自社に最適な加工戦略を見つけましょう。印刷物は、設計次第で「伝える」から「伝わる」へと進化します。
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