印刷会社が教える!製本の種類と綴じ方の違いや、選び方のポイントを解説

2025/12/03

冊子印刷において、意外と見落とされがちなのが「製本の種類」です。中綴じ、無線綴じ、糸綴じなど、綴じ方にはさまざまな方法があり、それぞれ仕上がりの印象・使い勝手・コストに大きく関わってきます。たとえば、薄いパンフレットに無線綴じを選ぶと割高になったり、厚みのあるカタログに中綴じを選ぶとページが収まらなかったりすることも。

「どれを選べばいいかわからない」「製本によって何が変わるの?」といった初心者の疑問に答えるべく、本記事では代表的な製本の種類と特徴、用途別の選び方、注意点をわかりやすく解説します。最適な製本方法を知ることが、伝わる印刷物をつくる第一歩です。

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製本の基本|まず知っておくべき3つの分類

  1. 中綴じ・無線綴じ・糸かがり綴じの違い
  2. 並製本と上製本の違い(カジュアル vs 高級感)
  3. 用途や目的に合った製本を選ぶための基本

中綴じ・無線綴じ・糸かがり綴じの違い

冊子を印刷する際に最も大切なポイントの一つが「綴じ方(製本方法)」の選択です。特に代表的な製本には、中綴じ、無線綴じ、糸かがり綴じの3種類があります。それぞれに適した用途があり、目的に合ったものを選ぶことで、読みやすさや耐久性が大きく変わります。

中綴じは、紙の中央をホチキスのような針金で留める方法で、ページ数が少ない冊子やパンフレットに向いています。見開きがしやすく、雑誌や情報誌にもよく使われます。一方、無線綴じは背を糊で固める方法で、ページ数が多く、しっかりとした印象のある製本です。カタログや文庫本などに最適ですが、開きにくさがある点も考慮が必要です。そして糸かがり綴じは、ページを糸で綴じた上で糊付けする高強度な製本で、長期保存したい書籍や辞書などに使われます。

このように、見た目や使用感、耐久性に直結するため、綴じ方の違いを知ることは冊子制作の第一歩です。

並製本と上製本の違い

製本には「並製本(なみせいほん)」と「上製本(じょうせいほん)」という2つの大きなカテゴリがあります。この違いを理解することで、印刷物の仕上がりイメージを明確にし、予算や目的に合った選択が可能になります。

並製本は、一般的な書籍やカタログに使われるカジュアルな製本で、表紙は柔らかく、持ち運びやすいのが特徴です。コストを抑えやすく、情報誌やマニュアル、同人誌などに多く採用されています。

一方、上製本は「ハードカバー製本」とも呼ばれ、厚紙の表紙で本の中身をしっかりと保護する高級仕様の製本方法です。見た目に重厚感があり、記念誌や画集、自費出版の書籍など、保存性と見栄えを重視する印刷物に適しています。

同じ内容でも、製本の種類によって読者に与える印象が大きく変わるため、目的や予算に応じて賢く使い分けることが重要です。

用途や目的に合った製本を選ぶための基本

製本方法を選ぶ際には「何のために作るのか」「どんな人に見てもらうのか」を考えることが非常に大切です。これが分かっていないと、完成後に「思っていた仕上がりと違った」「使いにくい」といったトラブルにつながりかねません。

まず判断すべきはページ数と使用期間です。たとえばイベント用のパンフレットであれば、短期間の使用が想定されるため、中綴じのようにコストを抑えた製本が適しています。一方で、社史や記念誌のように長期間保管される冊子は、強度が高く上質感のある無線綴じや上製本がふさわしいでしょう。

また、読者の使いやすさも重要です。頻繁に開閉される取扱説明書であれば、見開き性の良い中綴じが便利ですが、ページ数が多ければ逆に破損のリスクが高まります。サイズや紙質と同様、製本もまた「用途に合った選択」が成果物の品質を大きく左右するのです。選択に迷った場合は、実際の使用シーンを想像してみるとよいでしょう。

代表的な綴じ方とその特徴

中綴じ製本|軽くて開きやすい、小冊子に最適な綴じ方

  • 少ページ向け、コスト軽減、開きやすさ
  • 雑誌、パンフレット、会報誌に最適
  • 弱点:ページ数制限と強度

中綴じ製本は、冊子の中心をホチキスのような針金で留めるシンプルな製本方法です。最大の利点は「コストの安さ」と「開きやすさ」。見開きで使うパンフレットや情報誌などに最適です。

この製本は、印刷した紙を2つ折りして中心を綴じるだけなので、製本工程も簡単で納期も早く、費用を抑えられます。雑誌やイベント用のパンフレット、地域の会報誌など、配布型の印刷物でよく採用されています。ページがフラットに開くので、写真や地図などを見やすく掲載できる点も強みです。

ただし、ページ数が多い冊子には不向きです。紙を折り重ねる方式のため、厚くなると中央が盛り上がり、見た目や読みやすさに影響します。また、針金だけで留めているため、頻繁に開閉する用途では耐久性に不安が残ることもあります。

手軽でコスト効率がよく、「少ページ・多部数・早納期」を求める場面では非常に有効な選択肢といえます。

無線綴じ製本|ボリュームある冊子をスマートにまとめる定番製本

  • 背表紙あり、しっかりした仕上がり
  • 教材・カタログ・マニュアルに向く
  • 弱点:開きにくい、面付け要注意

無線綴じ製本は、ページの束を糊で固めて背表紙を付けるスタンダードな製本方式です。しっかりとした厚みと見た目が特徴で、カタログや教材、マニュアル類によく使われています。

この方法は、ページ数が多くても安定して製本できるため、200ページを超える冊子でも対応可能です。また、背表紙にタイトルやロゴを入れられるので、収納時にも内容が分かりやすく、保管にも便利です。

一方で、綴じ部分に厚みが出るためページが開きづらく、特に中央部の視認性が下がる点には注意が必要です。また、面付け(ページ順にレイアウトする作業)や表紙の設計に気を使う必要があります。納期にも余裕を持たせた方が安心です。

ボリュームがあり、長期間使用される印刷物に適した製本方法として、見栄え・実用性ともにバランスの取れた選択です。

平綴じ製本・アイレット綴じ|シンプル&実用的、社内資料に最適な綴じ方

  • ホチキス型の留め方、少部数・社内資料に便利
  • 穴あけ・バインダー併用向け

平綴じとアイレット綴じは、針金やホチキスで冊子の端を留める、非常にシンプルな製本方法です。特に少部数の資料や社内向けのドキュメントに向いており、短納期・低コストで仕上がるのが魅力です。

平綴じは、ページの端を針金で綴じ、すぐに閲覧・配布したい資料に向いています。社内の報告書、マニュアル、会議資料など、内容が頻繁に更新される文書にぴったりです。一方で、針金の部分が邪魔になって見開き性はやや劣ります。

アイレット綴じは、穴の開いた針金を使って綴じるため、そのまま2穴ファイルなどに収納できる点が便利です。書類管理をしっかり行いたい部署や、官公庁・教育現場での利用も多く見られます。

いずれも耐久性や見栄えはやや控えめですが、短期間で使い切る資料や保管・差し替えを前提とした冊子には最適な方式です。

上級・特殊製本|機能性・高級感・デザイン性を追求するならこの選択

  • 糸綴じ:強度と耐久性を重視(辞書・図鑑など)
  • PUR製本・あじろ綴じ:写真集や厚冊子対応
  • 和綴じ:和風冊子や御朱印帳に

より特別感や機能性を求めるなら、糸綴じやPUR製本、和綴じといった上級製本が選ばれます。これらは一手間かかるぶん、仕上がりに深い印象と価値をもたらします。

糸綴じは、紙を糸で丁寧に縫い合わせた製本で、耐久性に優れています。長期保存が求められる辞書や記念誌、美術書などで使われることが多く、見た目にも重厚感があります。

PUR製本は、特別な接着剤を使用することで、ページ数が多くても開きやすく、強度も高いのが特長です。写真集や厚めのカタログに適しており、通常の無線綴じでは難しい開きやすさと持ちを実現できます。

また、和綴じは、日本の伝統的な製本で、糸の綴じ目がデザインの一部となるため、和風冊子や御朱印帳、詩集などで人気です。雰囲気を重視した印刷物にはぴったりの演出になります。

内容やブランディングにこだわる冊子であれば、こうした特殊製本を検討する価値は十分にあります

製本の流れと発注時の注意点

  1. 仕様の決め方 → ページ数 → 台割 → 入稿
  2. よくある失敗例とチェックリスト
  3. 印刷会社とのコミュニケーションで使える用語集

仕様の決め方 → ページ数 → 台割 → 入稿

製本を発注するうえで最も重要なのは、「最初にしっかりと仕様を決めておくこと」です。仕様が曖昧なままだと、後工程でのズレや再修正が生じ、納期遅れや余計なコストにつながります。

まずは「仕上がりサイズ・綴じ方・表紙の仕様」など大まかな設計を決めます。次にページ数の見積もりを行い、「台割(だいわり)」を作成します。台割とは、どのページに何を配置するかを一覧で整理した設計図のようなもので、印刷・製本の正確な進行に欠かせません。

台割をもとに、デザイン・編集を行い、最終的に「入稿(にゅうこう)」へ進みます。入稿とは、印刷会社に印刷データを提出する工程のことで、データ形式やカラーモード、トンボ(裁ち落とし線)の有無なども確認が必要です。

準備不足はトラブルのもと。スムーズな進行のためには、段階ごとに確認・相談しながら進めるのが理想的です。

よくある失敗例とチェックリスト

製本でよくあるトラブルには、「ページ数が製本仕様に合っていない」「背幅の設計ミス」「断ち落とし(裁ち落とし)を設定していない」などがあります。これらは、いずれも確認不足によって発生します。

例えば中綴じの場合、ページ数は「4の倍数でなければ余白ページが発生する」という仕様があります。これを知らずにデータを作成すると、不要な空白ページや無理な詰め込みが必要になることもあります。

また、背表紙の厚み(背幅)は、用紙の種類やページ数によって変わるため、無線綴じなどでは特に慎重な設計が必要です。背幅を誤ると表紙の文字がズレたり、製本が不格好になることもあります。

以下のようなチェックリストがあると安心です。

  • ページ数は正しく計算されているか
  • 綴じ方向は指定通りか(左綴じ・右綴じ)
  • 断ち落とし・トンボは設定済みか
  • 入稿形式(PDF/Xなど)は対応済みか

事前のチェックが、時間とコストを守る最大の防御策です。

印刷会社とのコミュニケーションで使える用語集

印刷会社とのやり取りでは、専門用語が飛び交う場面が多く、聞き慣れない言葉に戸惑うことも少なくありません。スムーズに進めるためには、最低限の用語を理解しておくと安心です。

たとえば、「台割(だいわり)」は印刷レイアウトの設計図のことで、ページ構成や綴じ順を示します。「入稿(にゅうこう)」は、印刷に使用する最終データを印刷会社に渡す作業です。

また、「背幅」とは冊子の背の厚み、「トンボ」は断裁の基準線、「ノド」は綴じ側の内側余白を指します。「断ち落とし(塗り足し)」は、裁断時に白フチが出ないようデザインを広めに設計する処理です。

これらを理解しておけば、「この台割で背幅5ミリ、ノドの余白をもう少し広げたい」など、具体的かつ的確にやり取りができ、誤解や手戻りを減らせます

わからない単語はその場で質問する姿勢も大切ですが、基本用語を知っておくだけで、やり取りの精度と信頼性が格段に高まります。

まとめ:印刷物の価値は「製本の種類」で決まる

印刷物の仕上がりは、デザインや用紙だけでなく「製本の種類」によって大きく左右されます。見た目の印象、使用時の耐久性、そして使いやすさにまで関わるため、内容や目的に合った綴じ方を選ぶことが重要です。

もし迷ったら、遠慮なく印刷会社に相談してみましょう。プロの視点で、用途に合った最適な製本方法を提案してくれるでしょう。

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執筆者

株式会社ニチゲン 編集部

デザインから印刷・製本までを社内で一貫して手がける、印刷会社です。高品質なメタリック印刷や特殊加工、図面・取扱説明書の製本など、用途に応じた最適な仕上がりを追求。個人から法人まで、柔軟で丁寧な対応を心がけ、仕様が固まっていない段階でも安心してご相談いただけます。印刷物の先にある「伝えたい想い」を、確かな技術と共に形にします。

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