【プロが伝授】パンフレットにおすすめの用紙・厚さ|用途別の選び方を解説

2026/02/13
2026/02/13

パンフレットにおいて、デザインが「視覚」なら、用紙は「触覚」です。手に取った瞬間の重みや質感が、そのまま組織の信頼感へと直結します。結論から申し上げますと、どれほど素晴らしいデザインであっても、用紙の選択を誤れば、そのパンフレットの価値は半減してしまいます。

理由は、人間は情報の正しさを判断する際、視覚だけでなく「手から伝わる感触」を無意識に評価基準にしているからです。例えば、高級外車のカタログがペラペラの薄い紙だったら、ブランドの信頼性は疑われてしまうでしょう。逆に、親しみやすさを売りにするカフェの案内が、ギラギラと光りすぎる厚紙では、少し入りにくい印象を与えてしまうかもしれません。

本記事では、2,000件以上の制作実績をもとに、初心者でも迷わない「おすすめの用紙」を徹底解説します。パンフレットの種類や配布シーンに合わせた最適な1枚を見つけることで、あなたのメッセージを「物理的な感触」とともに、より深く読者の心へ届けることができるようになります。

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1. パンフレット用紙の「3大定番」とそれぞれの特徴

パンフレット制作において、まず検討すべきは印刷業界で3大定番と呼ばれる王道の用紙です。コート紙、マットコート紙、上質紙の3種類さえ押さえておけば、ほとんどのパンフレット制作で失敗することはありません。なぜなら、これら3つの用紙はそれぞれ得意とする役割が明確に分かれており、用途に合わせて選ぶだけでプロのような仕上がりを実現できるからです。

例えば、料理を美味しそうに見せたいのか、それとも企業の信頼性をアピールしたいのかによって、最適な紙は自ずと決まります。まずはこれらの特徴を理解し、自分の作りたいパンフレットの目的に最も近いものを見極めることが大切です。

彩度が高く写真が映える「コート紙」

写真を鮮やかに、美しく見せたいのであれば、コート紙が最も適しています。コート紙とは、紙の表面をツヤのある成分でコーティングした用紙のことで、インクが紙に染み込みすぎず、表面でピタッと留まる特徴があります。そのため、インクの発色が非常に良くなり、彩度が高い生き生きとした表現が可能になります。

例えるなら、光沢のある写真プリントのような質感です。このため、シズル感が重要な飲食店メニューや、風景の美しさを伝えたい旅行・観光パンフレット、商品の細部まで見せたい商品カタログには欠かせない用紙と言えます。パッと見た瞬間の華やかさを演出したい場合は、迷わずコート紙を選択しましょう。

上品で落ち着いた印象の「マットコート紙」

高級感や信頼感を演出しつつ、文字の読みやすさを重視するなら、マットコート紙が最適です。これは、コート紙の表面から光沢を抑える加工を施した用紙で、しっとりとした上品な手触りが特徴です。最大の色校正上の利点は、光を反射しにくいため、蛍光灯の下などでも文字が読みやすく、目が疲れにくいという点にあります。

いわば、ホテルのパンフレットや美術館の図録のような、落ち着いた知的さを感じさせる質感です。このため、誠実な印象を与えたい会社案内や採用案内、あるいは情報の正確さが求められる医療・教育機関の資料に広く使われています。写真を綺麗に見せつつも、しっかりとした文章を読ませたい場合には、このマットコート紙が最高のパートナーとなります。

ナチュラルで書き込みしやすい「上質紙」

実用性を重視し、温かみのあるナチュラルな雰囲気に仕上げたいなら、上質紙を選んでください。上質紙とは、表面に特別なコーティングを一切施していない、いわゆるコピー用紙を高品質にしたような用紙です。表面がさらさらとしており、光沢がないため、ボールペンや鉛筆で直接文字を書き込みやすいという、他の2つにはない強みを持っています。

使い慣れたノートや文庫本のような親しみやすい質感です。そのため、その場で記入してもらうアンケート付きパンフレットや、学習用の研修資料、じっくりと読み込むマニュアル類に非常に向いています。豪華さよりも実用性や誠実さ、あるいは素朴な優しさを伝えたいシーンでは、上質紙が最も力を発揮します。

「厚さ(kg)」の選び方:用途別のおすすめ基準

パンフレットの満足度を高めるためには、用紙の種類だけでなく、厚さを適切に選ぶことが不可欠です。結論を申し上げますと、手に取った時のしっかり感やめくりやすさは、すべてこの厚みによって決まるからです。印刷業界では紙の厚さをキログラムという重さの単位で表現しますが、これは一定の枚数の紙を積み上げた時の総重量を指しており、単純に数字が大きくなるほど紙は厚く、丈夫になります。

用途別の推奨ライン

用途に合わせて最適な厚さを選ぶことが、コストと品質を両立させる近道です。まず、新聞折込チラシのように大量に配る場合は、薄くて軽い73キロや90キロが選ばれます。一方で、会社案内や商品パンフレットとして標準的な品質を保ちたいのであれば、110キロを選ぶのが最も無難で失敗がありません。この厚みは、適度なコシがあり裏面が透けにくいため、読み手に安心感を与えます。

さらに、記念誌の表紙や高級ブランドの紹介など、重厚な印象を強く残したい場合には、135キロ以上の厚手を選択することで、一気に特別感を演出できます。

折り加工をする際の注意点

二つ折りや三つ折りなどの加工を施すパンフレットでは、厚み選びに特有の注意点があります。実は、紙が厚ければ厚いほど良いというわけではなく、厚手の紙を機械で無理に折ると、折り目のインクがパキパキと割れて白く目立ってしまう背割れという現象が起きやすくなるからです。

特に135キロ以上の厚みで折りパンフレットを作る際は、この背割れを防ぐために、表面に透明なフィルムを貼るPP加工をセットで検討することがプロの常識です。また、反対に紙が薄すぎると、折った後に端が反り返ってしまうなど、形を綺麗に保つのが難しくなります。このように、仕上がりの形状までを見越して、標準的な110キロを基準にしながら調整を行うことが、長期間美しく保管されるパンフレットを作るための秘訣です。

プロの視点:用途・シーン別のおすすめ組み合わせ例

パンフレット制作を成功させる鍵は、渡す相手や場所を想像して、紙の種類と厚さを正しく組み合わせることにあります。結論から申し上げますと、利用シーンに合わせた正解のセットを選ぶことで、情報の伝わりやすさや相手に与える信頼感は劇的に向上します。いくら立派なデザインでも、状況にそぐわない紙を選んでしまうと、使い勝手が悪くすぐに捨てられてしまうリスクがあるため注意が必要です。

商談・営業用:マットコート紙 110kg

ビジネスの最前線で使う会社案内や営業資料には、マットコート紙の110kgという組み合わせが最も適しています。この構成は、派手さを抑えた上品な質感が誠実さを演出し、読み手に安心感を与えるからです。110kgという厚みは、手に持った時にペラペラせず、かといって厚すぎてかさばることもない、絶妙な高級感を保っています。また、光の反射を抑える性質があるため、オフィス内の強い照明の下でも文字が読みやすく、じっくりと内容を検討してもらう商談の場には欠かせない選択です。

高級ブランド・不動産:特殊紙 + 箔押し

高価格帯のサービスや不動産の紹介には、ヴァンヌーボやアラベールといった特殊紙に箔押し加工を添えるのが定石です。これは、視覚だけでなく指先から伝わる独特の風合いによって、ブランドの持つ唯一無二の世界観を体験として届けるためです。表面にわずかな凹凸がある紙に、キラリと光る金や銀の箔を焼き付けることで、言葉で説明する以上の圧倒的な価値を証明できます。特別な顧客に対して、一目置かれるような重厚な存在感を示したい場面では、このセットが最高の武器になります。

観光ガイド・店舗設置:コート紙 90kg

観光案内や店頭のラックに置くパンフレットであれば、コート紙の90kgという組み合わせが効率的です。こうした配布物では、まず写真の鮮やかさで目を引き、思わず手に取ってもらうフットワークの軽さが求められます。ツヤのあるコート紙は、風景や料理のシズル感、つまり瑞々しさを最大限に引き立てるのが得意です。厚みを90kgと少し薄めに設定することで、受け取った側も折り畳んでポケットやカバンにしまいやすく、持ち歩きのストレスを軽減できるという配慮も隠されています。

研修・マニュアル:上質紙 70kgから90kg

社内研修や操作マニュアルなど、実用性を重視する場面では、上質紙の70kgから90kgが最適解となります。何よりもコストを抑えつつ、書き込みのしやすさと読みやすさを両立させることが、この用途における最大の目的だからです。上質紙は表面が加工されていないため、ボールペンや鉛筆でメモを書き込んでもインクが弾かれたり擦れたりすることがありません。ページ数が多い場合でも、70kg程度の厚みであれば全体を軽く仕上げることができ、大量に配布する際の搬入や保管の負担も少なくて済みます。

さらに差をつける!高級感を出す「表面加工」と「特殊紙」

パンフレットのクオリティをもう一段階引き上げたいのであれば、表面の仕上げや紙の個性にこだわることが非常に効果的です。結論から申し上げますと、こうしたプラスアルファの工夫を施すことで、競合他社のパンフレットの中に埋もれない圧倒的な存在感を生み出すことができます。

多くの印刷物が並ぶ中で、思わず手が伸びるものには視覚的な美しさだけでなく、触れた瞬間の驚きや心地よさが備わっているものです。予算に余裕がある場合や、ここぞという勝負どころの販促物では、これからご紹介する発展的なテクニックをぜひ検討してみてください。

耐久性と高級感を両立する「PP加工」

パンフレットの表面に薄いフィルムを貼り付けるPP加工は、見た目の美しさと機能性を同時に向上させる最高の手段です。結論として、長期保管を前提とする場合や、手にとる頻度が高いパンフレットにはこの加工を強く推奨します。なぜなら、インクの剥がれや擦れを物理的に防ぐだけでなく、紙そのものの強度を劇的に高めてくれるからです。

この加工には大きく分けて二つのスタイルがあります。一つはグロスPPで、表面に力強い光沢を与えて写真の色をより鮮やかに際立たせます。もう一つはマットPPで、光の反射を抑えてしっとりとしたベルベットのような手触りに仕上げます。特にマットPPは指紋が目立ちにくく、手に取った瞬間に高級な印象を伝えるため、ブランド価値を大切にする企業の会社案内などでよく採用されています。大切な情報を守りつつ、プロ仕様の風格を出すためには欠かせない加工です。

個性を演出する「特殊紙(ファンシーペーパー)」

標準的な紙では表現しきれない独自の世界観を作りたいなら、特殊紙、いわゆるファンシーペーパーを活用するのが正解です。結論を申し上げますと、紙そのものが持つ豊かな表情を利用することで、過度な装飾に頼らずとも洗練されたデザインを実現できます。特殊紙は、表面に繊細な凹凸があったり、空気を多く含んだ柔らかな質感があったりと、一枚一枚が異なる個性を持っています。

例えば、デザイナーに根強い人気があるヴァンヌーボは、紙本来のナチュラルな風合いを残しながらも、印刷された部分だけに適度な光沢が出るという魔法のような性質を持っています。また、サテン金藤はしっとりとした落ち着きの中に、真珠のような微かな光沢を秘めた上品な紙です。こうした特殊紙を選ぶことは、パンフレットに体温や情緒を宿らせる作業と言えます。他社と同じではなく、唯一無二の印象を顧客の記憶に刻みたい場面において、特殊紙の採用は非常に賢明な選択となります。

失敗しないためのチェックポイント

印刷の発注ボタンを押す直前こそ、最も慎重になるべきタイミングです。結論から申し上げますと、デジタル上のデータだけで判断せず、物理的な確認ステップを挟むことが失敗を防ぐ最大の防衛策となります。パソコンの画面で見ている色や質感は、あくまで光の三原色によるシミュレーションに過ぎず、実際に紙にインクが乗った状態とは必ず差が生じるからです。この最終チェックを怠ると、大量の在庫が届いた後にイメージとの乖離に気づくという、取り返しのつかない事態を招きかねません。

必ず無料サンプルを取り寄せる

理想の仕上がりを手にするためには、印刷会社が提供している無料の用紙サンプルを必ず事前に取り寄せましょう。理由は、紙の名称が同じであっても、メーカーや厚みが異なれば、手に持った時の重さやめくり心地、表面の滑らかさが劇的に変わるからです。画面上では立派に見えても、実物は想像以上に薄くて安っぽく感じたり、逆に厚すぎて折りにくかったりすることが多々あります。まずは実物のサンプルを指先で触り、光にかざして透け具合を確認することで、自分のパンフレットにふさわしい重厚感や清潔感があるかどうかを確信を持って判断できるようになります。

色校正を活用する

特に企業のブランドカラーや人物の肌色、商品の微妙な色味にこだわる場合は、色校正という工程を必ず活用してください。色校正とは、本番の印刷を始める前に少部数だけ試し刷りを行い、色の出具合を確認する作業のことです。家庭用のプリンターやオフィス機とは異なり、プロの印刷機は湿度や紙の性質によって色の沈み方が繊細に変化します。例えば、ロゴの色が想定より暗く沈んでしまったり、料理の写真が美味しそうに見えなかったりといったリスクを、この段階で事前に摘み取ることができます。本番と同じ、あるいはそれに近い条件で刷り上がりを確認しておくことは、納得のいく品質を保証するための不可欠な投資といえます。

印刷会社に直接相談する

もし仕様選びに少しでも迷いがあるなら、印刷会社の担当者やサポート窓口に直接相談するのが最短ルートです。印刷のプロは、日々膨大な数の発注を扱っているため、あなたの予算や希望するロット数、用途に合わせて、最もコストパフォーマンスの良い紙や加工の組み合わせを熟知しているからです。例えば、自分が考えていたよりも安価で同等の質感を出せる代替用紙を提案してくれたり、配送スケジュールに合わせた賢い発注時期を教えてくれたりすることもあります。一人で悩んで時間を浪費するよりも、プロの知見を借りることで、予算内で最大限の効果を発揮する、後悔のないパンフレット制作が実現します。

まとめ:最適な紙選びで「伝わる」パンフレットへ

パンフレット制作において、用紙選びはデザインと同じくらい重要な工程です。結論として、用途やターゲットに合わせて「紙の種類」と「厚さ」を正しく組み合わせることが、成果を出すための最短ルートとなります。

まずは定番の3種類から目的に合うものを選び、実際のサンプルを手に取って質感を確認してください。迷ったときはプロに相談し、物理的な触感まで計算された最高の一冊を完成させましょう。

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執筆者

株式会社ニチゲン 編集部

デザインから印刷・製本までを社内で一貫して手がける、印刷会社です。高品質なメタリック印刷や特殊加工、図面・取扱説明書の製本など、用途に応じた最適な仕上がりを追求。個人から法人まで、柔軟で丁寧な対応を心がけ、仕様が固まっていない段階でも安心してご相談いただけます。印刷物の先にある「伝えたい想い」を、確かな技術と共に形にします。

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