三つ折りパンフレット印刷の基本|サイズ設計と失敗しない用紙の選び方

2026/02/09
2026/02/09

デジタル化が進む現代でも、手に取れる「三つ折りパンフレット」は対面営業や店舗設置において強力な販促ツールです。スマートフォンの画面越しでは伝わりきらない「紙の質感」や、開く動作に伴う「情報のストーリー性」は、読者に深い印象を残します。

A4サイズの用紙をコンパクトに折りたたむこの形式は、限られたスペースでも情報量を最大限に引き出すことができ、持ち運びにも適しています。本記事では、印刷会社が蓄積したノウハウをもとに、失敗しないパンフレット作りの基本から応用までを徹底解説します。

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2. 三つ折りパンフレットを導入する3つのメリット

2-1. コンパクトで持ち運び・設置に最適

三つ折りパンフレットの最大の利点は、その優れた携帯性と設置のしやすさにあります。理由は、A4サイズの用紙を折りたたむことで、仕上がりサイズが元の3分の1(100mm×210mm)という非常にスリムな形状になるためです。

ビジネスバッグや上着の内ポケットにすんなりと収まるサイズ感になります。また、店舗のレジ横や受付カウンターといった限られたスペースでも、専用の什器(じゅうき:パンフレットを立てるスタンドのこと)を使えば場所を取らずに配置できます。

街中のラックに並んでいる観光リーフレットを想像してみてください。あの細長い形だからこそ、手に取りやすく、カバンに入れても邪魔にならないのです。

このように、相手に手渡す際や持ち帰ってもらう際のハードルが低くなるため、情報が拡散されやすいという結論に至ります。

2-2. 低コストで情報量を最大化

三つ折りパンフレットは、コストパフォーマンスを追求しながら多くの情報を伝えたい場合に最適な選択肢です。なぜなら、たった1枚の紙を折るだけで、表裏合わせて合計6ページ分もの独立した誌面を作り出せるからです。

ページ数の多い冊子を作る場合、中綴じ(なかとじ:見開きの中心をホッチキスで止める製本)などの複雑な工程が必要になり、その分加工費がかさみます。しかし、三つ折りであれば基本的な工程は印刷と折り加工のみであるため、費用を安く抑えることが可能です。例えるなら、1枚の大きな画用紙を仕切りで区切って、小さな物語を6つ並べるようなイメージです。

低コストでありながら、単なるチラシ1枚よりも深みのあるストーリー展開ができるため、予算の限られた販促活動において非常に強力な味方となります。

2-3. 読者の「見る順番」をコントロールしやすい

三つ折りパンフレットを活用すると、送り手が意図した順番で読者に情報を読んでもらうことが可能になります。その根拠は、紙を開くというステップごとに新しい情報が現れる構造にあります。

チラシのようなペラ物の印刷物は、読者の視線があちこちに飛び散りやすいという弱点があります。一方で三つ折りパンフレットは、表紙を開く、さらに内側を開くという動作が発生するため、挨拶から始まり、サービス内容、料金、最後にお問い合わせ先へと導く視線誘導(しせんゆうどう:読み手の目を特定のルートで動かす設計)が自然に形作られます。

これは、まるで紙芝居のように順番に情報を提示していく手法です。結論として、読者は迷うことなく内容を理解できるため、最終的な申し込みや購入といったアクションに繋がりやすくなります。

3. 三つ折りの種類とサイズ設計の注意点

3-1. 代表的な2つの折り方:巻き三つ折り(C折り)とZ折り

三つ折りパンフレットには、大きく分けて「巻き三つ折り」と「Z折り」の2種類があり、用途によって使い分けるのが一般的です。

巻き三つ折り(別名:C折り)は、3面のうち1面を内側に包み込むように折る方法です。表紙と裏表紙がはっきりと分かれるため、会社案内や店舗紹介など、表紙で引きつけて中身をじっくり読ませたい場合に適しています。一方でZ折り(別名:蛇腹折り)は、断面がアルファベットの「Z」の字になるように交互に折る方法です。アコーディオンのように一度に全ての面を広げられるため、横に長い案内図や、パノラマ写真を使った年表などの掲載に向いています。

例えるなら、巻き三つ折りは「一歩ずつ部屋に入る扉」のような構造で、Z折りは「一気に広がる地図」のような使い心地です。それぞれの特性を理解し、伝えたい情報の形に合わせて選ぶことが重要です。

  • 巻き三つ折り(C折り): 内側に1面を折り込む最もポピュラーな形式。表紙、裏表紙が明確に分かれる。
  • Z折り(蛇腹折り): 断面が「Z」の字になる折り方。広げた際に全体を一望しやすく、案内図や年表に向いている。

3-2. 【重要】「巻き三つ折り」特有のピッチ設計

最もポピュラーな「巻き三つ折り」を作成する場合、デザインのサイズ設計にはプロならではの細かな調整が必要です。その理由は、紙の厚みを考慮して、一番内側に折り込まれる面の横幅を他の2面よりもわずかに短くしなければならないからです。

もし3面とも全く同じサイズ(A4なら99mmずつ)で作ってしまうと、内側に折り込まれた面が外側の折り目(スジ)に干渉してしまい、パンフレットが綺麗に閉じず、端が浮き上がったりシワになったりしてしまいます。そのため、内側にくる面は他の面より2mm程度短く設定するのが印刷業界の鉄則です。例えばA4サイズ(297mm)の場合、外側の2面を100mm、内側に折り込む面を97mmといった具合に調整します。

このように、紙を折った時の「重なり」を計算してデータを配置することが、美しくプロらしいパンフレットを完成させるための最大のポイントとなります。

4. 印刷品質を左右する「用紙」と「特殊インク」の選び方

4-1. 目的別おすすめ用紙

  • コート紙(光沢紙): 写真の発色が良く、キャンペーンチラシやメニューに最適。
  • マットコート紙: 反射を抑えた落ち着いた質感。高級感を出したい会社案内やカタログに向いています。
  • 上質紙・色上質紙: 文字が読みやすく、落ち着いた風合い。事務的な案内やレトロなデザインに。

パンフレットを触った時の手触りや色の見え方は、選ぶ用紙によって驚くほど変わります。理由は、紙の表面のコーティング具合によって、インクの沈み方や光の反射率が異なるからです。

まず、写真の鮮やかさを重視したいならコート紙(光沢紙)が最適です。表面がつやつやしており、キャンペーンの案内やメニューなど、パッと目を引くデザインに向いています。一方で、信頼感や高級感を演出したいならマットコート紙がおすすめです。光の反射を抑えたしっとりとした質感で、文字が読みやすいため会社案内によく選ばれます。また、親しみやすさを出したい場合は、コピー用紙に近い自然な風合いの上質紙や、最初から色がついた色上質紙という選択肢もあります。例えるなら、コート紙は「華やかな写真集」、マット紙は「落ち着いたビジネス書」のような仕上がりイメージです。

用途に合わせた用紙選びをすることで、パンフレットが持つメッセージをより正確に読者へ伝えることができます。

4-2. 差別化を生む特殊オプション

  • RGB印刷: PC画面に近い鮮やかな発色を実現し、イラストや写真を際立たせます。
  • ビビッドピンク・ホワイト印刷: CMYKでは表現できない蛍光色や、濃色紙への白印刷でインパクトを与えます。
  • 抗菌ラミネート加工: 不特定多数が触れるメニュー表や医療・教育現場での安心感を高めます。

他社と差をつけたい、あるいは特別な高級感を出したい場合には、通常の印刷にプラスアルファの加工を加えるのが効果的です。なぜなら、特殊なインクや加工は、視覚だけでなく触覚にも強いインパクトを与えるからです。

例えば、パソコン画面のような鮮やかな発色を再現したいなら、RGB印刷という手法があります。通常の印刷ではくすみがちなピンクや緑を、驚くほど鮮明に表現できます。また、表紙にPP加工(透明なフィルムを貼るラミネート加工)を施せば、光沢が増すだけでなく、折り目の部分でインクが割れて白く見える「背割れ(せわれ)」という現象を防ぐことができます。さらに、病院や飲食店であれば、表面に菌の増殖を抑える抗菌ラミネートを施すことで、安心感という付加価値を与えることも可能です。

これらのオプションは、まるで料理に添えるスパイスのようなものです。結論として、少しの工夫を加えるだけで、パンフレットのクオリティをプロの領域へと引き上げることができます。

5. 失敗しないデータ作成と入稿のステップ

5-1. 展開図テンプレートの活用

パンフレット作成で最も多い失敗は、印刷した後に折り位置がズレてしまうことです。この問題を未然に防ぐために、印刷会社が提供している専用のデザインテンプレートを必ず使用しましょう。

テンプレートには、あらかじめ「ここが折り目になる」というガイド線(スジ入れ位置)が引かれています。自分でゼロから作成する場合、1mmの計算ミスが最終的な仕上がりに大きな影響を与えますが、テンプレートを使えば展開サイズ(広げた状態)と仕上がりサイズ(折った状態)の整合性が保たれます。例えるなら、テンプレートは「正確な型紙」のようなものです。この型紙に合わせて文字や写真を配置することで、誰でも迷わずにプロ仕様のデータを作ることができます。

結論として、専用テンプレートを活用することは、データ作成の時間を短縮し、入稿時のトラブルを回避するための最も確実な近道となります。

5-2. レイアウトの注意点:背割れと断裁

データを配置する際には、紙を折ったときや断裁(周囲をカットすること)したときの見え方を想像することが大切です。なぜなら、紙は機械で加工するため、どうしてもわずかなズレが発生する可能性があるからです。

特に注意すべきなのは、折り目のライン上に文字や人の顔といった重要な情報を配置しないことです。折り重なる部分に文字があると読みにくくなり、写真の重要な部分が折れてしまうと見栄えが悪くなります。また、厚手の紙を使用する場合は、折り目部分でインクが割れて下地の白が見えてしまう「背割れ(せわれ)」が起きやすいため、あらかじめ「背割れ防止加工(スジ押し)」を注文時に選択しておくのがプロの知恵です。

まるで洋服の継ぎ目に柄が重ならないように配慮するような繊細な工夫が、パンフレットの美しさを決定づけます。このように細部にまで気を配って入稿データを作成することで、仕上がりの満足度は格段に向上します。

6. まとめ:少部数・短納期ならオンデマンド印刷を活用しよう

パンフレット制作では、部数や納期に合わせて印刷方式を賢く選ぶことが大切です。数千枚以上の大量印刷ならオフセット印刷が割安ですが、10部や50部といった小ロットで、かつ急ぎで必要な場合は「オンデマンド印刷」が最適です。

最新のデジタル機によるオンデマンド印刷は、従来の大量印刷に劣らない高品質な仕上がりを実現します。まずは少部数から作成し、反応を見ながら内容を更新していくという柔軟な販促活動を取り入れて、あなたのビジネスをより加速させていきましょう。

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執筆者

株式会社ニチゲン 編集部

デザインから印刷・製本までを社内で一貫して手がける、印刷会社です。高品質なメタリック印刷や特殊加工、図面・取扱説明書の製本など、用途に応じた最適な仕上がりを追求。個人から法人まで、柔軟で丁寧な対応を心がけ、仕様が固まっていない段階でも安心してご相談いただけます。印刷物の先にある「伝えたい想い」を、確かな技術と共に形にします。

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