広報誌の作り方の完全ガイド|企画からデザイン・印刷までの流れを徹底解説

2026/09/01
2026/09/01

初めて広報誌の制作を担当することになり、何から始めればよいのか分からないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。原稿や写真、ページ数、用紙など決めることが多いため、いきなりデザインから始めてしまうと、途中で構成や内容を変更することにもなりかねません。

広報誌をスムーズに制作するには、目的を明確にしたうえで、企画・構成・原稿・デザイン・印刷の順番で進めることが重要です。最初に全体の流れを整理しておけば、必要な原稿や写真、スケジュールも決めやすくなります。

本記事では、広報誌の基本から企画・構成、原稿や写真の準備、デザイン・レイアウト、用紙・印刷方法の選び方まで、広報誌が完成・発行されるまでの手順を順番に解説します。初めて広報誌を担当する方でも、制作の全体像を理解できるようにわかりやすく紹介します。

広報誌とは?

広報誌は、企業や団体が自分たちの活動や取り組み、読者に役立つ情報などを継続的に発信するための媒体です。企業だけでなく、学校や自治体、病院、協会など幅広い組織で活用されています。広報誌を作るうえでは、まずどのような媒体なのかを理解し、誰に何を伝えるために発行するのかを明確にすることが大切です。

広報誌とは企業・団体の活動や情報を伝える媒体

広報誌とは、企業や学校、自治体、病院、協会などが、活動内容や取り組み、読者に役立つ情報を発信するために制作する媒体です。顧客や地域住民などへ向けた社外広報だけでなく、社員へ情報を共有する目的で活用される場合もあります。

WebサイトやSNSと異なり、紙の広報誌は手元に残して繰り返し読んでもらいやすく、直接配布や郵送もできます。特定の読者へ継続的に情報を届け、企業や団体への理解を深めてもらえることが広報誌の特徴です。

広報誌・広報紙・会報誌の違い

広報誌・広報紙・会報誌は似た媒体ですが、一般的には発行する目的や読者に違いがあります。広報誌は企業や団体の活動を幅広く伝える媒体、広報紙は自治体などが住民へ情報を伝える媒体、会報誌は会員向けに活動報告や情報共有を行う媒体として使われます。

ただし、名称について明確な線引きがあるわけではなく、組織によって使い方も異なります。名称だけで区別するのではなく、誰に何を伝える媒体なのかを基準に考えることが重要です。

広報誌と広報紙、会報誌の違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

広報誌とは?目的・役割や広報紙・会報誌との違いを解説

広報誌を作る目的

広報誌を作る目的は、企業や団体から一方的に情報を知らせることだけではありません。活動内容を知ってもらい、読者との接点を継続的につくりながら、組織への理解や信頼を深める役割があります。誰に何を伝え、どのような関係を築きたいのかを明確にすることで、掲載する内容や企画、デザインの方向性も決めやすくなります。

企業・団体の活動を知ってもらう

広報誌には、企業や団体がどのような活動をしているのかを具体的に伝える役割があります。事業内容だけでは伝わりにくい日々の取り組みやイベント、活動実績、社会貢献などを記事や写真にすることで、読者に組織の姿をより身近に感じてもらえます。

特に、普段は表に出にくい活動の背景や成果まで紹介することで、企業や団体について知ってもらうきっかけになります。

読者との継続的な関係をつくる

広報誌は、商品やサービスを直接訴求する単発の広告とは異なり、読者との接点を継続的につくるための媒体として活用できます。定期的に発行することで、顧客や会員、地域住民、保護者などへ活動状況や役立つ情報を継続して届けられます。

一度情報を届けて終わるのではなく、毎号の発行を通じて接点を重ねることで、組織への理解や親しみを少しずつ深めてもらうことにつながります。

社内外へ理念や価値観を伝える

広報誌は、活動内容だけでなく、企業や団体が大切にしている理念や価値観を伝えるためにも活用できます。代表メッセージやスタッフ紹介、プロジェクトの背景、利用者・顧客へのインタビューなどを掲載すれば、Webサイトの会社概要だけでは伝えにくい考え方まで表現できます。

具体的な人や取り組みを通して理念を伝えることで、社外の読者だけでなく、社員や関係者にも組織として目指す方向を共有しやすくなります。

広報誌を作る前に決めておきたいこと

広報誌をスムーズに制作するには、いきなり原稿作成やデザインへ進むのではなく、最初に制作の前提条件を整理しておくことが大切です。特に、目的・読者・発行日・予算・部数の大枠を決めておくことで、企画やページ構成、必要な原稿・写真、印刷仕様などを判断しやすくなります。まずは広報誌を誰に何のために届けるのかを明確にしましょう。

広報誌を発行する目的を決める

最初に決めたいのが、広報誌を通じて何を実現したいのかという発行目的です。目的が曖昧なまま制作すると、掲載する情報が増えすぎたり、毎号の企画に一貫性がなくなったりする可能性があります。

例えば、企業活動を知ってもらう、会員へ情報提供する、地域との関係を深める、採用につなげるなど、目的によって必要なコンテンツは異なります。まず目的を明確にすることで、その後の企画や構成も決めやすくなります。

誰に読んでもらうのかを決める

広報誌を作る際は、どのような読者に情報を届けたいのかを具体的にすることも重要です。同じ活動を紹介する場合でも、顧客と社員では知りたい情報や適した伝え方が異なるためです。

例えば、顧客や会員、地域住民、保護者、患者、社員など、想定する読者によって企画や文章の表現、写真、デザインも変わります。幅広い人へ届けようとするのではなく、中心となる読者を決めることで、内容に一貫性のある広報誌を作りやすくなります。

発行日・予算・部数を決める

制作を始める前に、いつ発行するのか、何部必要なのか、どの程度の予算をかけられるのかを整理しておくことも大切です。これらは制作スケジュールやページ数、用紙、印刷方法などを決める基準になります。

この段階でサイズや紙の種類など、細かな印刷仕様まで決める必要はありません。まずは発行予定日、必要な部数、予算の上限などの大枠を決めておき、具体的な仕様は制作会社や印刷会社と相談しながら調整すると進めやすくなります。

広報誌の作り方|完成までの手順

広報誌をスムーズに完成させるには、企画から印刷まで順番に進めることが重要です。いきなり原稿やデザインを作り始めると、後からページ構成や掲載内容を変更することになり、制作に時間がかかる場合があります。まずは完成までにどのような工程があるのか、広報誌作成の全体像を把握しておきましょう。

目的・読者を決める

スケジュールを決める

企画・テーマを決める

構成・ページ割りを決める

原稿・写真を準備する

デザイン・レイアウトする

サイズ・ページ数を決める

用紙・印刷仕様を決める

校正する

入稿・印刷・発行

発行日から逆算してスケジュールを決める

広報誌制作では、発行日から逆算して各工程のスケジュールを決めることが大切です。企画、取材、原稿作成、撮影、デザイン、校正、入稿、印刷・製本、納品までには、それぞれ必要な期間があります。

特に注意したいのが、原稿回収や社内確認にかかる時間です。複数の部署や関係者が参加する場合は予定より遅れることもあるため、印刷期間だけでなく、確認や修正の期間にも余裕を持たせて進行しましょう。

企画・テーマを決める

広報誌の企画を考えるときは、季節や行事だけでテーマを決めるのではなく、発行目的と読者を基準に企画を考えることが重要です。誰に読んでもらい、何を伝え、読んだ後にどのように感じてほしいのかを整理します。

例えば、地域との関係を深めることが目的なら、地域イベントや地域での活動を特集する方法があります。目的から逆算してテーマを決めることで、掲載する記事にも一貫性を持たせやすくなります。

広報誌の企画・構成の作り方|読まれる特集・ネタ・ページ構成の考え方

構成・ページ割りを決める

企画が決まったら、原稿を書く前に広報誌全体の構成と各コンテンツのページ数を決めることがポイントです。表紙、目次、特集、インタビュー、活動報告、お知らせ、裏表紙など、必要なコンテンツを洗い出します。

そのうえで、どの記事を何ページ掲載するのかを割り振ります。先にページ全体を設計しておけば、それぞれの記事に必要な文字数や写真点数も把握できるため、原稿作成や撮影を効率よく進められます。

広報誌の企画・構成の作り方|読まれる特集・ネタ・ページ構成の考え方

原稿・写真を準備する

ページ構成が決まったら、各ページに必要な原稿と写真を整理して準備します。誰が原稿を書くのか、誰に取材するのか、どのような写真が必要なのかを一覧にし、それぞれの担当者と締切を決めておくと進行しやすくなります。

原稿は情報を並べるだけではなく、見出し、導入文、本文といった順番で読みやすく整理することも大切です。写真についても、デザインを始める前に必要な点数や縦横の向きまで確認しておくとスムーズです。

広報誌の記事・原稿の書き方|見出し・リード文・インタビューまで解説

デザイン・レイアウトを作成する

広報誌のデザインでは、見た目のおしゃれさだけでなく、読者が迷わず情報を読み進められるレイアウトにすることが重要です。タイトルや見出しに強弱をつけ、適度な余白を設けながら、文章と写真を配置します。

また、ページごとにフォントや色、見出しの形が大きく変わると、誌面全体がまとまりにくくなります。基本となるデザインルールを決め、写真を詰め込みすぎないなど、読みやすさを優先して設計しましょう。

広報誌のデザイン・レイアウトの基本|読みやすく伝わる誌面を作るポイント

サイズ・ページ数を決める

広報誌のサイズはA4やB5、A5などが候補になりますが、掲載する情報量や配布方法、読みやすさを考えて選ぶことが大切です。例えば、写真や情報を大きく掲載したい場合と、持ち運びや郵送のしやすさを重視する場合では適したサイズが異なります。

ページ数についても、掲載したい内容だけでなく、製本方法や予算とのバランスを考える必要があります。企画や配布方法を踏まえて、無理なく読める仕様を検討しましょう。

広報誌のサイズはA4・B5どちら?ページ数と用途別の選び方

用紙を選ぶ

広報誌の用紙は、写真の見え方や文章の読みやすさ、手に取ったときの印象を考えて選ぶことがポイントです。代表的なものには、写真や色を鮮やかに表現しやすいコート紙、光沢を抑えたマットコート紙、自然な風合いの上質紙などがあります。

写真を多く掲載するのか、文章を中心に読んでもらうのかによって適した用紙は変わります。紙質だけで決めず、広報誌の目的やデザイン、予算まで含めて選びましょう。

広報誌におすすめの用紙は?紙質・厚さを用途別に解説

印刷・製本方法を決める

広報誌の印刷・製本方法は、発行部数やページ数、求める仕上がり、予算に合わせて選ぶことが重要です。印刷方法には小部数にも対応しやすいオンデマンド印刷や、多部数の印刷に適したオフセット印刷などがあります。

製本では、ページ数が比較的少ない冊子に使われる中綴じや、ページ数の多い冊子にも対応しやすい無線綴じなどがあります。それぞれ特徴が異なるため、広報誌の仕様に合わせて検討しましょう。

広報誌印刷の完全ガイド|サイズ・用紙・製本・費用・入稿まで解説

校正する

デザインが完成したら、そのまま印刷するのではなく、掲載内容に間違いがないか入稿前に校正することが欠かせません。誤字脱字だけでなく、人名や役職、日付、電話番号、URL、ページ番号、写真の取り違えなども確認します。

広報誌は複数の担当者から原稿を集めることも多いため、原稿を書いた本人だけでは間違いに気づきにくい場合があります。可能であれば、原稿作成者とは別の担当者も確認する体制を整えましょう。

印刷データを入稿する

校正が完了したら、完成した印刷データを印刷会社へ渡します。この作業を入稿といいます。入稿前には印刷に適したデータになっているかを確認することが重要です。

例えば、仕上がり位置まで色や写真を配置するための塗り足し、画像の解像度、カラーモード、フォントなどを確認します。印刷会社によって推奨するPDF形式や入稿方法が異なる場合もあるため、事前に入稿ルールを確認しておくと安心です。

広報誌印刷の完全ガイド|サイズ・用紙・製本・費用・入稿まで解説

広報誌を読みやすくするデザイン・レイアウトのコツ

広報誌では、掲載する情報が充実していても、どこから読めばよいのか分からないレイアウトでは内容が十分に伝わりません。デザインで大切なのは、見た目を華やかにすることではなく、読者が必要な情報を見つけやすく、無理なく読み進められる誌面を作ることです。ここでは、広報誌を読みやすくする基本的なポイントを紹介します。

情報に優先順位をつける

広報誌に掲載する情報をすべて同じ大きさで配置すると、どこが重要なのか分かりにくくなります。そのため、情報の重要度に合わせて見た目にも優先順位をつけることが大切です。

例えば、タイトルを最も大きくし、次に見出し、本文と文字サイズに差をつけることで、読者は内容を直感的に把握できます。特に伝えたい数字やメッセージを目立たせるなど、読む順番を意識してレイアウトすると、情報を理解しやすい誌面になります。

余白を適度に取る

伝えたい情報が多いと、できるだけ文章や写真を詰め込みたくなります。しかし、情報量を増やすために余白を減らしすぎると、かえって読みにくい広報誌になります

見出しと本文の間、写真の周囲、ページの端などに適度な余白を設けることで、それぞれの情報を区別しやすくなります。余白もデザインの一部と考え、情報を追加するだけでなく、必要に応じて内容を整理・削減することも読みやすい誌面づくりには重要です。

写真と文章のバランスを整える

写真は誌面にメリハリをつけ、活動の様子や人物の雰囲気を分かりやすく伝えられます。ただし、写真と文章のどちらかに偏りすぎないようにすることがポイントです。

写真を多く配置しすぎると一枚一枚の印象が弱くなり、反対に文章ばかりでは読む負担が大きくなります。記事の内容に合わせて中心となる写真を決め、文章とのバランスを調整しましょう。写真の大きさに強弱をつけることも、読みやすいレイアウトにつながります。

デザインルールを統一する

ページごとに色やフォント、見出しのデザインが異なると、広報誌全体にまとまりがなくなってしまいます。制作を始める段階で、誌面全体に共通するデザインルールを決めておくことがおすすめです。

使用する色やフォントの種類、見出しの形、写真の見せ方、余白の取り方などを統一すると、ページが変わっても同じ広報誌として一貫性を保てます。複数人で制作する場合もルールを共有しておけば、デザインのばらつきを防ぎやすくなります。

広報誌のデザインについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

広報誌のデザイン・レイアウトの基本|読みやすく伝わる誌面を作るポイント

広報誌作成でよくある失敗と注意点

広報誌は企画から印刷まで多くの工程があるため、進め方によっては予定より制作期間が長くなったり、印刷直前に大幅な修正が必要になったりすることがあります。特に初めて制作する場合は、デザインだけでなく原稿収集や印刷まで見据えて進めることが重要です。ここでは、広報誌作成で起こりやすい失敗と注意点を紹介します。

目的を決めずに作り始めてしまう

広報誌を作ること自体が目的になると、掲載したい情報が増え続け、まとまりのない誌面になりやすくなります。各部署から集めた情報をそのまま掲載すると、読者にとって何を伝えたい広報誌なのか分かりにくくなるため注意が必要です。

まずは、誰に何を伝えるための広報誌なのかを明確にすることが大切です。発行目的と読者を基準に掲載内容を選ぶことで、必要な情報と不要な情報を判断しやすくなります。

原稿・写真が予定どおり集まらない

広報誌では、社内の複数部署や取材先、外部の関係者などから原稿や写真を集めることがあります。そのため、原稿や写真の回収が遅れ、後工程のデザインや校正まで遅れるケースも少なくありません。

誰から何をいつまでに集めるのかを事前に一覧化し、締切には余裕を持たせましょう。提出状況を確認する担当者も決めておくと、回収漏れを防ぎやすくなり、制作スケジュール全体を管理しやすくなります。

デザインに情報を詰め込みすぎる

限られたページ数に多くの情報を掲載しようとすると、文字や写真が詰まり、かえって読みにくくなることがあります。文字を小さくしたり余白を極端に減らしたりして収めるのではなく、読者にとって必要な情報を整理することが重要です。

情報量が多い場合は、掲載内容の優先順位を見直したり、ページ数を増やしたりする方法もあります。すべてを載せるのではなく、読みやすさを基準に情報量を調整しましょう。

印刷直前になって仕様を決める

サイズやページ数、用紙、製本方法などの印刷仕様を完成直前に決めると、デザインの修正や予算の見直しが必要になることがあります。例えば、製本方法によって対応できるページ数が異なるなど、印刷仕様はデザインや制作費にも関係するため早めに検討することが重要です。

すべてを最初から決める必要はありませんが、発行部数やページ数、予算などの大枠が見えた段階で印刷会社へ相談すると、目的に合った仕様を選びやすくなります。

校正の確認者が多すぎる

多くの人に確認してもらえば間違いを防げるように思えますが、確認者が増えすぎると、それぞれから異なる修正指示が出て進行が止まることがあります。修正後に再確認が必要となり、校正期間が長引く原因にもなります。

複数人で確認する場合は、誰が何を確認し、誰が最終的に決定するのかをあらかじめ決めておくことが大切です。修正指示を一人の担当者が取りまとめるなど、確認から決裁までの流れを整理しておきましょう。

広報誌を自社制作するか外注するか

広報誌は、自社で企画から制作まで進める方法と、制作会社や印刷会社へ外注する方法があります。どちらが適しているかは、予算だけでなく、社内の制作体制や担当者の経験、発行頻度などによって異なります。すべてを自社または外注のどちらかに統一する必要はなく、対応できる範囲に合わせて役割を分けることも一つの方法です。

自社で作成する場合

広報誌を自社で制作するメリットは、外注費を抑えやすく、原稿やデザインを社内で変更しやすいことです。広報誌を定期的に発行しており、社内に制作経験のある担当者がいる場合は、自社制作を進めやすいでしょう。

一方で、企画・取材・原稿作成・デザイン・校正・印刷仕様の決定まで担当者の負担が大きくなりやすいことには注意が必要です。通常業務と並行する場合は、必要な作業量や社内で対応できる範囲を事前に整理しておきましょう。

制作会社・印刷会社へ依頼する場合

制作会社や印刷会社へ依頼すれば、デザインや印刷だけでなく、企画の整理やページ構成、用紙・製本などの印刷仕様について相談できる場合があります。特に初めて広報誌を制作する場合は、専門的な部分を相談できることで進めやすくなります。

ただし、すべての工程を外注する必要はありません。例えば、原稿や写真は自社で用意し、構成やデザイン、印刷を依頼するなど、社内で対応できる部分と専門会社へ任せる部分を分ける方法もあります。自社の体制や予算に合わせて依頼範囲を検討しましょう。

広報誌の外注先や依頼できる範囲について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

広報誌を外注するメリットは?制作会社・印刷会社の選び方を解説

広報誌の作成を印刷会社へ相談するときに準備すること

広報誌の制作を印刷会社へ相談する際、サイズや用紙、製本方法などをすべて決めておく必要はありません。まずは、どのような目的で、誰に向けて、いつ、何部程度の広報誌を作りたいのかを整理しておくことが大切です。相談内容が具体的になるほど、目的や予算に合わせた仕様を提案してもらいやすくなります。

発行目的・読者

まず伝えたいのが、広報誌を何のために発行し、誰に読んでもらいたいのかという点です。例えば、企業活動を顧客に知ってもらう広報誌と、会員へ活動状況を伝える広報誌では、適した企画やデザインも異なります。

完成イメージが具体的に決まっていなくても、発行目的と想定する読者が分かれば、必要なページ構成や仕様を検討しやすくなります。参考にしたい広報誌があれば、一緒に共有するとイメージも伝わりやすくなります。

希望する発行日

広報誌をいつまでに完成・配布したいのか、希望する発行日をあらかじめ伝えておくことも重要です。発行日から逆算して、原稿準備やデザイン、校正、印刷・製本などのスケジュールを組む必要があるためです。

イベントや総会、年度の切り替わりなど、発行時期を動かせない場合は特に早めに相談しましょう。具体的な日付が決まっていない場合でも、何月頃に発行したいといった目安があれば、必要な制作期間を相談できます。

サイズ・ページ数

A4やB5などのサイズとページ数が決まっている場合は、相談時に伝えましょう。ただし、サイズやページ数が決まっていない段階でも印刷会社へ相談できます

掲載したい内容や写真の量、配布方法、予算などによって適した仕様は変わります。例えば、現在使用している広報誌をリニューアルしたい場合は、既存の冊子を見せながら相談する方法もあります。仕様を先に決めるのではなく、目的に合わせて提案してもらうことも選択肢です。

発行部数

発行部数は印刷方法や費用を検討するうえで重要な情報です。顧客や会員への郵送、施設内での配布、イベントでの配布など、どこで誰に何部程度配るのかを整理しておくことをおすすめします。

正確な部数が確定していない場合は、500部程度、1,000〜2,000部程度など、おおよその数量でも構いません。部数によって適した印刷方法や1部あたりの費用も変わるため、必要数が分かれば見積もりや仕様を検討しやすくなります。

原稿・写真の準備状況

相談する際は、原稿や写真をどこまで準備できているのかも伝えましょう。例えば、原稿と写真がすべて揃っている場合と、企画やページ構成から相談したい場合では必要な制作工程が異なります

原稿は自社で作成する、写真だけ用意する、既存資料をもとに誌面を作りたいなど、現在の準備状況を伝えることが大切です。自社で対応できる範囲を整理しておけば、どの工程を依頼する必要があるのかも明確になります。

予算

広報誌制作では、ページ数や部数、用紙、印刷・製本方法、デザインの依頼範囲などによって費用が変わります。そのため、あらかじめ予算の目安を共有しておくと、現実的な仕様を提案してもらいやすくなります

予算内でどこを優先するのかも重要です。写真の見栄えを重視する、ページ数を確保する、できるだけ多く配布するなど、希望する条件を伝えれば、予算とのバランスを考えながら仕様を検討できます。

広報誌を初めて作る場合、最初からすべての仕様を決めるのは難しいものです。だからこそ、仕様が決まってから印刷を依頼するだけでなく、目的や読者、予算に合わせて一緒に考えてくれる印刷会社を選ぶことも大切です。

ニチゲンでは、広報誌のサイズや用紙などが決まっていない段階でも、用途やご希望を伺いながら、デザインから印刷・加工まで一緒に検討できます。「何から決めればよいか分からない」という段階でも、お気軽にご相談ください。

\デザインのご相談も/

広報誌の作り方に関するよくある質問

広報誌は何から作り始めればいいですか?

広報誌を作る際は、いきなり原稿やデザインから始めるのではなく、まず発行する目的と読んでもらいたい相手を決めることが大切です。企業活動を知ってもらう、会員へ情報を届ける、地域との関係を深めるなど、目的によって掲載する内容は変わります。そのうえで発行日や予算、部数を整理し、企画、構成、原稿、デザイン、印刷の順番で進めるとスムーズです。

広報誌を作るにはどのくらいの期間が必要ですか?

広報誌の制作期間は、ページ数や発行部数、取材・撮影の有無、デザインの依頼範囲などによって異なります。そのため、一律に何週間とは決められません。特に、原稿や写真の回収、社内確認、校正には想定以上に時間がかかる場合があります。まず発行日を決め、企画、取材、原稿、デザイン、校正、印刷・製本に必要な期間を逆算し、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

広報誌は何ページくらいが一般的ですか?

広報誌に決まったページ数はなく、掲載する情報量や発行目的、予算などに合わせて決めます。大切なのは、ページ数を先に決めるのではなく、掲載したい企画や記事を整理したうえで必要なページ数を考えることです。また、中綴じなど製本方法によってはページ数に条件があるため注意が必要です。ページ数に迷う場合は、掲載内容や予算を印刷会社へ伝え、適した仕様を相談するとよいでしょう。

広報誌にはどのような用紙がおすすめですか?

広報誌では、写真や色を鮮やかに見せたい場合はコート紙、光沢を抑えて落ち着いた印象にしたい場合はマットコート紙、自然な風合いや文章の読みやすさを重視する場合は上質紙などが選択肢になります。広報誌に適した用紙は、掲載内容やデザイン、読者に与えたい印象によって異なります。紙質だけでなく、厚さや予算、ページ数なども含めて選ぶことが大切です。

広報誌は自分たちでも作れますか?

企画や原稿作成、写真撮影、デザインなどに対応できる体制があれば、広報誌を自社で制作することも可能です。ただし、通常業務と並行して、企画から校正、印刷データの作成まで進めると担当者の負担が大きくなる場合があります。すべてを自社制作する必要はなく、対応できない工程だけ外注する方法もあります。例えば、原稿と写真は自社で準備し、デザインと印刷を専門会社へ依頼することも可能です。

広報誌の制作はどこまで印刷会社へ依頼できますか?

印刷会社によって対応範囲は異なりますが、印刷・製本だけでなく、企画やページ構成、デザイン、用紙・製本方法の提案などに対応している会社もあります。サイズや用紙などの仕様がすべて決まっていなくても相談できる印刷会社を選ぶこともポイントです。自社で原稿や写真を準備し、デザイン以降を依頼するなど、社内の制作体制や予算に合わせて依頼する範囲を相談するとよいでしょう。

まとめ|広報誌は企画から印刷までの流れを決めて作ろう

広報誌を作るときは、いきなりデザインから始めるのではなく、目的→企画→構成→原稿→デザイン→印刷という流れに沿って進めることが大切です。最初に誰へ何を伝えるのかを明確にしておけば、掲載する内容や必要な写真、ページ構成なども決めやすくなり、制作途中での大きな修正も防ぎやすくなります。

また、広報誌を初めて制作する場合、サイズや用紙、ページ数、製本方法などをすべて自社で決める必要はありません。

ニチゲンでは、デザインから印刷・加工まで、広報誌の用途やご希望に合わせて一緒に検討できます。「サイズや用紙が決まっていない」「デザインから相談したい」「現在の広報誌をリニューアルしたい」といった場合も、お気軽にご相談ください。

\デザインのご相談も/

執筆者

株式会社ニチゲン 編集部

デザインから印刷・製本までを社内で一貫して手がける、印刷会社です。高品質なメタリック印刷や特殊加工、図面・取扱説明書の製本など、用途に応じた最適な仕上がりを追求。個人から法人まで、柔軟で丁寧な対応を心がけ、仕様が固まっていない段階でも安心してご相談いただけます。印刷物の先にある「伝えたい想い」を、確かな技術と共に形にします。

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